「アンタ!よくも堂々と顔を出せたものね!!」
「はぁ・・・」


寝ている師匠に言いたいことを一通り言い終えたM.Mさんは
師匠の服を畳んでいたさんに咬みつく。
元々さんをよく思ってなかったらしいM.Mさんは、
10年前のさんの失敗をいまだに責めているらしい。
こんなひっかけ方は昔かららしいから、さんは慣れてるらしいけど。
「私から骸ちゃん奪っといて!!」「いやM.Mのじゃないし」
あんなパイナッポー頭でもモテるんですねー。
まぁ、モテるといったら…



「、やっぱり行かないほうがいい」

「いやよ、私だってもう戦える」

「お前、白蘭に狙われてんらぞ!!」



いや狙ってんの白蘭どころじゃないでしょ。アンタたちでしょアンタたち。
さんを囲った千種ニーサンと犬ニーサン。
これから白蘭との決戦を迎えようとするときに、なにをイチャついてるんだか。
この2人は間違いなくさんに惚れていて、師匠だってミーにに近づいたら殺します』と宣言したほどだ。
このメンバーに入って来た当時は愛されてる人だなぁ〜と思う程度だったけど、今ではわかる。

「このときのために、私はここに居た」

一途すぎる想いが、あなたの魅力。
静かに眠ってる師匠を見るさん。だけどその目は強くて。
そんなさんを見ていると、少し胸が痛くなる。

「フランが出したんでしょ?」
とつぜん話を振られて、一拍間が空く。
その瞳が向けられ、心臓が鳴る。
「師匠のですか」「そうです」
なんかたまにバカにするような口調も可愛らしくて。
年上趣味はなかったつもりだけど。
さんが何か言おうと口を開きかけたけれど、なにか異変に気づいたのかミーの顔を覗き込んでくる。
いや・・・あの、近いんですけど。これ襲ってくれっつってるのかな。
体型が男らしいとはいえないミーだけど、さんも中々細いから問題ない。身長は・・さんの方が高いけど。
そんなミーの心境も知らずに、この人はその強い目を上目遣いで誘惑する。

「フラン、顔赤い?」
「え・・?」

う、うそだ。顔に出るなんて・・!!
ショックすぎて、その前に恥ずかしすぎて、余計に顔が赤くなるのがわかる。
さんは意味わかんなさそうな顔してるけど、その後ろにいる2人が凄い形相でミーを睨みつける。(おっかないおっかない)
それに少し怯んだのも顔に出ていたのか、ミーを撫で始めるさん。
あー・・・これは男としてまったく見てもらってないという証拠で、少し落ち込むけれど
まぁこの"年下"という立場をフルに使わせてもらって、この危機的状況を脱出しようと思う。
当たったら痛いと思うから被り物は外して、その腕の中へ飛び込む。



「さ〜ん、ミーちょっと熱かもしれないです」
「テメ、フラン!!から離れるびょん!!」
「ちょ、犬うるさい」

「骸様、フランがに抱きついてますよ」ゆさゆさ
「Σなっ!おチビさん、僕のに何をしてるんですか殺しますよ!!」
「骸ちゃんが起きた〜!」














~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

最新巻、フラン争奪戦の前ぶり。
次は現在に戻ってからの、争奪戦かきたい。
フランは完全年下キャラと化します。もはや恋シュミです(ぁ



2011.10.08