「千種が?」
「えぇ」
ベッドの中で、横になりながらと話す。
千種とのことを思い出して、そのことをに話すと
「が泣いていた、と」
「む、骸さん。べつに私、あの日泣いてません」
千種の話と少し違うのですが。(僕の罪悪感は一体)
しかし。千種には、そう見えたのでしょう。そう言うとは「でも泣いていません」と強く言う。
実際に泣いてなくとも、にそんな顔をさせたのは事実。
そう考えるだけで、また心苦しい。
を抱きしめて、安心感を求める。
また、僕は自分だけの都合を考えて、を求めてしまう。
を、このあと独りにさせてしまうのに。
僕は、深く、を求めすぎて
それが余計にを苦しめているというのに。
そのことを考えると居た堪れなくなり、から離れる。
すると、「骸さん?」と物欲しそうな、寂しそうな目で首を傾げ、僕を呼ぶ。
(これはわざとやっているんでしょうか。抱きしめるだけじゃ済みませんよ)
心の中で忠告するも、我慢しての頭を撫でる。
そうすると気持ちよさそうには目を閉じ、僕に抱きついて擦り寄る。
途端に自分の鼓動が早まり、顔に熱が集まる。これはまずい・・・。
ギリギリの、理性の瀬戸際で耐えているこっちの身も知らずに、「骸さん・・・」は追い討ちをかける。
「もっと、抱きしめて、骸さんのこと感じてたいです」
もう耐え切れそうになく、瞬時にを抱きしめる。
抱きしめた腕の中ではビクッと震え上がり、僕の異変に気づいたのか
そろりと僕の顔を窺うよう顔を上げる。
「では、今度こそ。の希望に応えてあげますよ。精一杯」
顔を引きつり青ざめるの上に乗り、暴れる手足を押さえ込む。
かわいいことばかり言う、あなたが悪いんですよ?
そろそろ自覚しないと危険ですから・・・そのことを僕が身体で教えてあげます。
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骸が変態くさくなった(満足)←
2010.12.20