代理戦争3日目を終え、あとは最終日。
この3日目の戦いは、あまりにいろいろなことが起こりすぎた。
朝起きると、犬がむしゃくしゃしてて。
なんだと思ったら、クロームが学校があるからとかで並盛に残ったままらしい。
「っ!! 髑髏に会えたの?」
「そうよ、あのアホ女ぴんぴんしちゃって。重病のままでいればいいのに!」
え、ちょっと待って。髑髏が重病だってことも私知らなかったんですけど。
思わずギッと骸さんを睨むと、骸さんは当然のように「がそう知れば、髑髏のところへ行こうとするでしょう」なんて言い張る。いや行きますけど!
もう戦闘に参加できないどころか、ホントなにも情報も与えられてなかったんだと思うと、本気でへこむ。
すべてを知ってたであろう骸さんはそのままぷいっと顔を背け、カフェモカを飲んでる。
ヴェルデと千種にこれまで起きたことを順々に説明してもらって、また次の戦いに備えようと思う。

「待って、復讐者がみんな過去のアルコバレーノって・・・・私は?簡単に潜入してたよ」
「おそらく彼らも知っててを受け入れてたんだろう。彼らの目的はマフィア間の情報収集。泳がせて自分たちの思うよう、うまく操っていたと見える」

もうここ数日で自信の喪失が半端ないよ。スパイ業すらまともにやれてなかったなんて。
外の世界を知るってこんな恐いことばかりなのね。自分がどれだけ安全圏にいたのかわかるわ。
みんなのカモフラージュ用に世間一般のファッションを勉強してる間に、みんなはこんなことしてたのね。へぇ。うんほんと見直したみんな。犬すら髑髏すらそうだもんな。
悲しくなって自分の眉間を抑え俯いてると、骸さんが私の黒曜の制服を渡してくれる。
「そろそろ行きますよ。召集された場所へ」
みんなに向けられた言葉。いつもは、私以外に向けられる言葉。でも、今回は違う。

「・・・覚悟はいいですか?」
「はい、もちろんです」

外出するときにしか着ない黒曜の制服のジャケット。それを骸さんの手から受けとって。
みんなとともに、アジトを出る。
(やっと・・・みんなと並んで歩ける)
きっと。いや絶対。まだまだみんなの足を引っ張るだろう。足手まといになるだろう。
それでも。どうしてもここに居ることが、嬉しくてしょうがなかった。


真夜中にきたボンゴレ十代目。
その話も一緒にきいてた私は、これからどこへ行くのかを知ってる。
ここからは安全圏じゃない。けれど、みんなが一緒にいる。
さあ決戦へ向かおう。


















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短めに。ツナとのファーストコンタクトも書きたい・・・。





2013.07.23