、あのね。この発音教えてほしいの」

「ん?これはね…」



髑髏はいつもと違うイタリア語講座を読んでいて、
いつものようにに発音を訊く。



「ありがとう」

「そんなにしょっちゅうなら、伊和の電子辞書買ってあげようか?お金は骸さんからもらうから」

「いい。ありがとう」

「ん」



髑髏の素っ気ない返事に慣れている俺たちは(俺も素っ気ないか)
特に気にせず見送った。犬はを見ていたけど。



「・・・・・はよくアイツの相手してられるびょん」

「別に髑髏は悪いことしてないじゃん。骸さんの代わりになってくれてんだしさ」

「アイツは骸さんじゃねー」

「知ってる。でも骸さんが居ないときよりは全然マシ」

「・・・・・・・」



少し聞いてた犬との会話も終止符打つ。
と思われたが、犬が諦め悪く言う。



「・・アイツの性格が好かねー」

「そう?そこら辺のキャピキャピしたやつよりは全然可愛いじゃん?」

「っ可愛くねぇ!」

「少なくとも私は好きだよ。煩いバカより、忠実な犬・・ん?髑髏は猫かな?猫で」

「せめてみたいなやつが良かったびょん」

「言葉だけね。誰が来ても嫌うくせに」

「うるせー」



今度こそ終わった。に理論・・や、口喧嘩で勝てるわけないのに。
そういえば・・と思い口にする。



「骸さんの私物ってどうなってるの」

「知らない。マフィアに取られたんじゃない?」

「・・・マフィアの野郎共、ゆるさねぇびょん」

「服とかどうゆう使い道あるんだろう」

「「・・・・・・・」」












~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

え、ってゆーか、君ら骸さんの私物しらないの・・?
書いといてだけど。



2007.11.27