「丁度、コミュニケーションの話だったし・・・お互いの仲を深めるために遊ぶわよ!!」
「「「「イエーーイ!!」」」」
このクラスの学級委員がリサでよかった。そう心の底から思った。
だって・・・この自習の雰囲気じゃなかったら、絶対ハヤトから逃げられない・・!
とにかく、さっさと行動。一刻も早く、ハヤトから離れ…ガシッ
「せんぱーい!どこ行くんですか〜」
「あははー。そこハヤトくん、をイジめないのっ」
「(笑えない・・笑えないよリサ、助けてぇぇぇ!!)」
そうリサに助けを乞うが、「んじゃみんな好きにしちゃって★」と話終えたリサは自分の席に戻る。
り、リサぁ・・。私たちの友情ってこんなもんだったの・・?ひどすぎる。
そう思ったら「!俺らと話そうぜ」「そうしよ、コミュニケーションだ」とリュータとサイバーがそそくさにきた。
その行動に一瞬わけがわからなかったが、ピコーンと閃いた私。
そうか!私を助けにきてくれたのね少年たち!君たちもハヤトの被害にあってるものね!!
そう解釈しとく。やっぱ持つべきものは同じ立場の友達よね!!
「やだなぁ先輩。先輩とリュータ先輩たちが、僕にとって一緒なわけないじゃないですか」
「心読まないでー。同じでしょ、被害者同盟だよ(怖い怖い)」
「いつ僕が先輩に危害を加えたっていうんですか!」
「今だよ、今このときこの瞬間だよ」
この子は自分の都合のいいようにしか持っていかないんだから・・・。質悪い。
とりあえず、少しでも離れたいし、でもあからさまに離れようとするとさっきのように捕まるので
今度はさり気にリュータの方へ寄り添う。リュータは私より一回り身体デカいから、盾にできそうだし。
ごめんよ。助けにきてくれたのに。私はユーリたちが大切に育ててくれた、この美しい顔に傷を付けるわけにはいかないんだ。
なんでって、そりゃ地球が滅亡するから。ユーリ相手でもハヤトが簡単に終わるわけない。
そう私の心境を知らない少年たちは、一人はショックを受け、一人は赤面し、一人は負のオーラを放っていた。
「(なんでリュータなんだ・・・)」
「・・・先輩、寒いんですか?寄り添うなら僕にしてください」
「え、ぜんぜん違うよ。いやいやリュータがいい(君じゃ意味ないぃぃ!)」
「え・・?(キュンッ)」
そう呼ばれたから顔を上げてリュータのほう見て「何?」と訊いたのに
私が見た途端にリュータは顔を私から背け、口に手をやった。
「(上目遣い・・『何?』って・・・!!)」
「(呼んでおきながらなんだこれ・・・。失礼なやつめ)」
思ってから、リュータが赤面なのに気づいた。この子は自黒でわかんなかった。
・・・あぁ!照れてんのか!そうだよな、同じ歳の女の子がこんなにも接近してたら思春期の男の子にはまだキツイか。
でもそんなリュータが可愛くて女の子扱いされて嬉しかったので、もうちょっとからかってやろう。
「リュータ・・・。私とのコミュニケーション深めない?」
「え・・・!?///」
「僕たちもいるんですから、4人のコミュニケーションを深めましょうよ」
ハヤトにごもっともなツッコミされた。あっはっは、リュータ面白いなぁ。
と、4人で気づいた。リュータにサイバー、あんたらパートナーどうした。
そう訊くとリュータは「あっち。他のやつらと絡んでる」と言った。(いいのかそれで・・)
「やっほ、」
「(ゾワッ)そ、ソラ・・・とD」
「・・・・よ」
とつぜん私の背後から、耳に息を吹き掛けたソラ。と後ろにいるD。
彼らのパートナーは、リュータたちのパートナーと絡んでるらしく、二人だけだった。
「それでなんでくんだよ・・・」「とコミュニケーション深めるって聞いたから」
って、盗み聴きしないでください。
つっこんでると、しかめ面でDが「お前、もうに嫌がらせするなよ」
と庇ってくれた。
そうだよ、どうでもいいけど地味に疲れるんだよ。
「どうでもいいなら、してもいいじゃん」
「んじゃどうでもよくない」
やめる気はないようだ。このやろう。
なんでこんなことするかなー・・。根は優しい子なのに。他の子には優しいのに。
そう悩んでれば、サイバーが「になんか恨みでもあんの?」とソラに訊く。(失礼な!)
するとソラは
「だって、イジめると可愛いんだもの」
とか言いやがったけど、何?あなたSですか?
ソラに殺気を覚えた今日この頃。
それに反してDは「やめとけ。、結構本気で嫌がってるから」と呆れ顔でソラに言ってくれた。
「そうだそうだ!私の背後に立つな!」
「、KK好きだっけ」
「いや、一回パーティーで生と会ったけど怖かった」
常に警戒してたのに、背後から気配なく近づいてきた私に大変驚いたらしい。即座に銃抜かれたからね。
あれは怖かった。そのあとユーリを主とする色んな人たちVSKKになったし。
と、そんなことより。ソラにまだ、結構困った顔でDが言ってくれてた。
珍しい。Dは基本無表情なのに。ライブになったらそりゃ別人だけど。
あぁ、Dは苦労人だからこの痛みがわかるのね。私の唯一のちゃんと相談できる友人だものね。
・・・・・・・。
「いま考えると、Dが一番私と仲いいかも(ぼそっ)」
「「えぇ!?」」
「なっ、?!」
「「(ぴくっ)」」
あら、小声で言ったのにみんな耳がいいこと。っていうかD。君なに赤面してるんだい。
・・・え、まさか、え?・・・・な・・わけないか!Dだしうん。シャイボーイだもんね。照れてんだよ。
そう自分で勝手に納得した。ね、Dには結構相談してるもんね私!いい友達だよね!
焦るようにそう言えばDは「え、あ、・・・そうだな」とがっくしして言った。ってがっくし!?
なんだがっくしって!赤面したままでいようよD!そしてなんだこの微妙な空気!
あぁもういやだ、なんでみんな黙ってんだ!話題・・なにか話題・・。
「ほら、そう。CDの貸し借りもしてるしね。あ、そういえば約束の今日だよね」
「え、あぁ。そうだったな」
「放課後一緒に帰ろうね、そのままDes家遊びに行くから!んじゃちょっと失礼」
「あ、…」
みんな喋んないし、Dは受け答えだけで嫌になりました!もう逃げる!
あ、さり気にハヤトからも逃げれちゃった。ラッキー☆
さて、もうすぐ3時間目も終わりだし(先生二人とも居なくて自然と授業延長)
1間、丸々昼休みまでサボろうかな。
(保健室にでも居ようかな)